馬刺とわたし

別に馬刺のことだけ書くわけじゃないから

夢を見る

6月に祖父が亡くなってから、何度も何度も祖父の夢を見る

夢に出てくるのは、その人が自分に会いたがっているのだと夢占いにはよく書いてあるのを見る

あまりに何度も見るので、何か伝えたいことがあるのではないか…と都合の良い解釈をしそうになるけど、きっとそうではないね

本当に会いたがっているのはわたしなのだから

 

夢の中の実家に帰ると、2階の和室に祖父が3人いた

クローン技術が発達して、一般家庭でもクローン人間を作ることが出来るらしく、母は祖父のクローンを3人もこしらえていて、「だからもう寂しくないんやちゃ」と言った

そんなことないよ、さみしいよ。

目の前の祖父のそっくりさんはやさしくわたしの名前を呼んで、おかえりと言った

やるせなくてびーびーと泣いて、目が覚めてもやはり泣いていた

棺に入れた手紙を祖父は読んでくれただろうか

読んでくれたと思う、という気持ちと、読めるわけない、だって死んだらもう何も出来ないのだから、手紙を書いたのはただのわたしのエゴだ、という気持ちと、

混ざり合ってぐじゃぐじゃになって溢れて、でも少し時間が経てばわたしはごはんも食べてお風呂に入って

笑いもするし怒りもするし、日常へと戻ってゆく

ひたすらさみしい